「神田まつや」さんに続いて向かったのが、明治13年創業の「かんだやぶそば」さん。
東京の蕎麦好きなら知らない人はいないであろう、藪御三家の一軒です。
この界隈は年季の入った渋い店舗が点在していますが、こちらも老舗の威厳を感じる立派な門構えです。
ここいらで一息つこうと、「ビール小瓶」(600円)を注文。
ヱビスビールの小瓶(334ml)と、お通しに「ねりみそ」が付いてきました。
やや硬めでちょっと甘い味付けなので、日本酒の方が良かったかな。
もっと飲みたいところですが、これ以上飲むと止まらなくなりそうなので、「せいろうそば」(700円)を注文。
緑がかった蕎麦は、個性的ですが、細めで独特な香り。
喉越しは良いのですが、個人的にはちょっと柔らかくてコシが弱めなのが残念ですね。
つゆは昆布や鰹だしの割と辛めの濃い口ですが、しょっぱいという程ではありません。
ちょっとだけ浸けてすすると、江戸っ子気分を味わえます。
薬味は山葵と、刻み白ねぎ。
こちらも刺々しさがなく、蕎麦を引き立てる薬味だと思いました。
こちらも見た目の通りの量で、香りの良いそば湯を加えて、あっという間に完食。
大盛がないので、たくさん食べたい人は2枚、3枚と注文する形になります。
大正モダンな、ガラス戸や窓が多く、趣のある店内は、テーブル席と小上がりが多数。
ガイド本片手の欧米カップルも訪れる程なので、観光地としても国際的に魅力があるのでしょうか。
日本人の私も「せいろういちまい〜ぃ〜」と和歌を詠むような注文の伝達をする女性や、「いらっしゃい〜ぃ〜」「ありがとう存じま〜ぁ〜す」という挨拶に、歴史と伝統を感じる事ができました。
でも、まさか二軒ハシゴしてもお腹を満たせないとは思いませんでした。
そんなに大食いではない筈なのですが、ビールのせいで食欲が増したのかな?