宗谷岬から南下し、北海道で一番小さな村、音威子府にやってきました。
北海道民以外は、そう簡単には読めない地名ですね。
JR音威子府駅は廃線となった天北線の始発駅でしたが、特急列車や代替バスが止まるため、駅舎はなかなか立派な造りでした。
中には天北線の資料館もあって、旅愁をかきたてられます。
その駅構内にある立ち食いそば屋の「常盤軒」さんへ。
昭和8年創業という歴史のあるお店ですが、前回来た時は残念ながら定休日で、ありつけなかったんですよね。
「かけそば」(350円)でも良かったのですが、ちょっとビジュアル的に寂しく思えたので「月見そば」(400円)を注文。
立ち食いそば屋なので、メニューは温かいそばのみです。
真っ黒で少し太めの蕎麦は、地元の畠山製麺でつくられています。
蕎麦の実を殻ごと製粉しているのですが、田舎そば程ボソボソはせず、ツルツルした硬めで独特の食感です。
カウンターにお土産としても売られていました。
つゆは少し甘めでさっぱりしていて、素朴な感じ。
具材は、生玉子に長ねぎと、至ってシンプルで普通です。
カウンターは狭いですが、後ろに会議用の長いテーブルが置かれていて、待合席の椅子に座って食べられるようになっています。
量は少ないですが、駅の立ち食いそば屋ですから、小腹を満たすには充分ですね。
狭いスペースで年配の店主がお一人で営業されていましたが、体に気を付けて長く続けて欲しいですね。